米特許商標庁は米国時間1月11日に,2004年に最も多くの米国特許を取得した民間企業のトップ10を発表した。首位の座は,2003年に続き米IBMが獲得した。同社の特許取得件数は2003年が3415件,2004年が3248件(速報値)だった。

 なお,IBM社は12年連続で1位を維持しているという。トップ10ランキングは以下の通り。

2004年    2004年の                          2003年    2003年の
の順位*   取得件数*   企業名                の順位    取得件数
--------------------------------------------------------------
1         3,248       IBM                   1         3,415
2         1,934       松下電器産業          4         1,774**
3         1,805       キヤノン              2         1,992
4         1,775       Hewlett-Packard       5         1,759**
                      Development
5         1,760       Micron Technology     6         1,707
6         1,604       Samsung Electronics   9         1,313
7         1,601       Intel                 7         1,592
8         1,514       日立製作所            3         1,893
9         1,310       東芝                  13        1,184
10        1,305       ソニー                10        1,311

            829       米国政府                          881
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*2004年のデータは速報値
**松下電器産業の2003年の数値には,松下電子工業が取得した12件が含まれる
***米Hewlett-Packard Developmentの2003年の数値には,米Hewlett-Packardの
403件,米Compaq Computerの23件,米Compaq Information Technologies Groupの
41件が含まれる

原典:特許商標庁

 特許商標庁長官のJon Dudas氏は,「特許はますます経済活性に欠かせない要素となっており,商業や研究開発への投資につながるほか,数百万人の米国人の雇用を生み出す」と述べた。

 ちなみにIBM社は,同社が保有する500件の特許をオープンソース・ソフトウエアに対し許諾することを同日発表している。

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