米In-Statは,VoIP向けIC市場に関する調査結果を米国時間1月10日に明らかにした。同市場は2003年に1億3760万ドル規模だったが,同社は2008年までに9億3840万ドルに達すると予測している。
急成長の要因として,多くのデュアル・モードの携帯電話機へのVoIP機能の追加が上げられている。同社は,2007年以降に急速に増加すると予測している。
「当社はVoIPが将来の音声通信の主流になると考えている。最初は固定型のVoIP技術の展開が同市場をけん引するが,VoIP向け半導体と機器ベンダーにとってモバイルVoIPの市場チャンスの方が大きくなるだろう」(同社アナリストのSam Lucero氏)
その他の主な調査結果は次の通り。
・携帯電話機メーカーが自社製品にデジカメ機能を搭載したのと同じような速さで,ほぼすべての携帯電話機が2008年末に向けてWi-Fi機能を搭載するようになる
・同市場は現在,米Texas Instrumentsが支配している。特にIP電話向けIC,CPE VoIPゲートウェイ部門で強い
・数十社のベンダーがVoIP向けIC市場に参入しているが,IP電話,CPE VoIPゲートウェイ,キャリア向けインフラVoIPゲートウェイのそれぞれにおいておもに出荷をしているベンダーは数社に過ぎない
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