米Mozilla Foundationが,オープンソースのWebブラウザ「Mozilla Firefox」と電子メール・クライアント「Mozilla Thunderbird」をUSBフラッシュ・ドライブ向け標準仕様である「U3」に対応させると,米国時間1月7日に発表した。これにより,両ソフトウエアをUSBフラッシュ・ドライブに入れて持ち運び,任意のパソコン上で動かせるようになるという。

 U3は,USBフラッシュ・ドライブにアプリケーションとデータを格納して動作させるためのオープンな標準仕様。米SanDiskと米M-Systemsを中心に,ソフトウエア・ベンダーやコンテンツ・プロバイダが設立した同名の業界団体が策定している(U3のWebサイト)。同団体は,USBフラッシュ・ドライブを単なるストレージ用途に使うだけでなく,アプリケーション用プラットフォームとして活用することを目指している。

 Mozilla FoundationはFirefoxとThunderbirdをU3に対応させるため,USBフラッシュ・ドライブで利用可能なバージョンの提供を予定している。

 またMozilla Foundationは1月9日,Thunderbird 1.0のダウンロード件数が2004年12月7日のリリースから約1カ月で200万件を超えたと発表した。

◎関連記事
「Firefoxが1000万ダウンロードを突破」――米Mozilla Foundation
米Mozilla Foundation,メール・クライアント「Thunderbird 1.0」のリリース候補初版を公開
「米国のWebブラウザ利用シェア,『Firefox』の拡大ペースが加速」,米調査
「Webブラウザのシェア,IEが5ポイント減,Mozillaが5ポイント増」,オランダOneStat.comの調査
さらば巨大ブラウザ――Netscapeの失敗が生んだFirefoxの挑戦
ブラウザ戦争が再燃? MozillaやFirefoxの人気が急上昇
業界リーダーがUSBフラッシュ・ドライブを促進するアライアンス「UFDA」を発足
USBフラッシュ・ドライブ市場は急成長,2006年には出荷台数が現在の5倍の5000万台へ

[発表資料(U3対応)]
[発表資料(Thunderbird 1.0のダウンロード件数)]