米Texas Instruments(TI)と米AT&Tは,VoIP技術の促進を狙い提携関係に入った。両社が米国時間1月5日に発表した。提携により,両社はVoIP製品の設計者と製造業者にAT&T社の世界規模のIPネットワークに対応する新しいプラットフォームを提供する。

 両社は「TI社のVoIPソフトウエア,半導体技術とAT&T社のブロードバンド・テレフォニ・ソリューションを組み合わせることにより,通信機器メーカーは,ターミナル・アダプタ,VoIPゲートウェイといった新しい機器を迅速に開発可能になる」と説明する。

 提携の一環として,TI製品を搭載する音声ゲートウェイの参照デザインがAT&T社のテスティングを通じて同社のVoIPサービス「CallVantage Service」に対応するようになる。

 米VTech Communicationsが,同プラットフォームを利用した最初のVoIP製品「VoIP6322 Dual Line Corded/Cordless Broadband Telephone System」を提供する。VoIP6322は,2.4GHzの無線周波数を使用し,従来型の電話サービスとIP電話サービスの両方に対応する。同システムは,有線のベース・ステーションとコードレスのハンドセットで構成する。コードレスの子機を8台まで拡張できる。

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