米SIRIUS Satellite Radioが,「Windows Media Video 9」による衛星ビデオ配信サービスの提供計画を米国時間1月5日に発表した。SIRIUS社は,米Microsoftとビデオ・アプリケーションの共同開発契約を結んだことも同日明らかにした。
衛星ビデオ配信サービスは2006年後半に利用可能とする予定。主に自動車の後部座席に座る子供を対象として,2つまたは3つのチャンネルでビデオ・コンテンツを配信する。「自動車業界では,車内エンタテインメント機能に対する関心が高くなっており,業界内のパートナ企業は,同ビデオ・サービスの提供に賛同している」(SIRIUS社)という。
「Windows Media Video 9はデータ圧縮効率が高いので,衛星経由の放送/受信用にコンテンツを最適化できる」(SIRIUS社営業/販売担当社長のJim Meyer氏)
なお同社は,契約金額や期間など詳しい取引条件については明らかにしていない。
◎関連記事
■米SIRIUSの衛星ラジオ加入者が80万人を突破,「年末までに100万人を見込む」
■米Intelと米Microsoft,「デジタル・ホーム」構想の共同キャンペーン
■米MicrosoftとSTMicroelectronics,家電向け「Windows Media 9 Series」対応ICを共同開発
■「Windows XPとMedia 9 SeriesでHD映像のリアルタイム処理が可能に」,米Microsoft
■米XM Satellite Radio,トヨタの新型車に衛星ラジオ・サービスを提供
■「2002年の車載装置向け半導体市場,115億ドル規模で前年比6%増」,米社の調査
■米国の衛星ラジオ――倍々で加入者は増えるも,黒字化は遠い?
■「車載システムは5年以内にデスクトップPC並みのパワーに」と米社が予測
[発表資料へ]