米Vonageと米UTStarcomは,VoIPサービスに関する提携を米国時間1月4日に発表した。両社は,Vonage社のブロードバンドVoIPサービスに対応した携帯電話機「F-1000」を提供する。同デバイスは,802.11bネットワークに対応するもの。同年春,または夏に全米のVonage社サービス加入者向けにリリースが予定される。

 新しいWi-Fi対応携帯電話機により,Vonage社のサービス加入者は,家庭,企業におけるWi-Fiネットワークや公衆Wi-Fiホット・スポットからIP電話を利用できるようになる。F-1000は,VoIPターミナル・アダプタとコードレス・フォンの機能を組み合わせている。スタンバイ時間はおよそ80時間で3~4時間の通話が可能。

 UTStarcom社は,同携帯電話機をサービス・プロバイダと通信事業者を通じて販売する予定。Vonage社は,同電話機をブロードバンド・サービスにバンドルして提供する。価格は明らかにされていない。

 また同日,米Vtechは,Vonage社のブロードバンド・サービス向けのVoIP対応ブロードバンド・コードレス・フォンを発表した。同コードレス・フォンは,ブロードバンド対応のケーブル・モデムまたはDSLモデムとともに利用できる。また,同社は従来型の電話機をVoIP対応システムに変換するVoIPターミナル・アダプタも発表した。これらの製品は,今春リリースが予定されている。

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