米DoubleClickは米国時間12月21日,ホリデー・シーズンの買い物に関する調査結果を発表した。それによると,インターネット・ユーザーの45%が昨年より多くの金額をインターネット購入に費やす予定である。「実店舗での支出を増やす」(25%),「カタログ通販での支出を増やす」(10%)という回答者を大きく上回っている。

 調査は,DoubleClick社から依託を受けた米Nielsen//NetRatingsが12月2日~8日にかけてアンケートを実施し,インターネット・ユーザー501人から回答を得たもの。ホリデー・シーズンの予算のうち,インターネット購入に当てる割合は平均3分の1で,実店舗は約59%,カタログ通販は8%。

 インターネットで購入する贈り物の探し方については,38%が「検索エンジンを利用する」と答えた。次いで「Webサイトの商品を閲覧する」(30%),「口コミ」(26%),「カタログで見つける」(22%),「実店舗で見つける」(20%)などの方法をとる。

 そのほか,「検索エンジンの広告」(17%),「電子メールの宣伝」(16%),「テレビCM」(15%),「テレビ番組」(14%),「Web広告」(14%)なども参考にするという。

 ホリデー・シーズンの購入傾向は,間際であわてたり配送手続きの行列に並んだりするのを嫌い,インターネットで買い物をすませる「時間節約型」,急いで決めてしまわないで最後まで商品を厳選する「追い込み型」,ショッピング・センターに出かけるのが好きで,最後のバーゲンを狙う「モール型」,シーズンの早くから商品をリサーチし,配送手続きの行列に並ぶのもいとわない「計画型」に分かれるという。

 時間節約型は,調査対象者のうち最も高い所得・教育層にあたる。一方,モール型は最も低い所得層となっている。「富裕層にとっては,インターネットでの買い物は生活の重要な部分を占める」(DoubleClick社調査部門マネージャのRick Bruner氏)

 なお,ホリデー・シーズンの総予算については,42%が「昨年と同レベル」と答えており,「昨年よりも多い」「昨年よりも少ない」と答えたのは,それぞれ29%だった。

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