米IAC，旅行事業のExpediaをスピンオフする計画を発表

高橋信頼

2004.12.22

　米InterActiveCorp（IAC）は，同社を2分割する計画を取締役会が承認したことを米国時間12月20日に発表した。同社は，旅行事業を担当するExpediaを分離独立させ，同事業に的を絞ったExpedia社と発券事業を含むそれ以外の事業を行なうIAC社に分割されることとなる。旅行事業部門のスピンオフは，2005年第2四半期に完了する見通しだという。

　旅行関連の事業に絞ったExpedia社は，旅行予約サイトExpedia.com，TravelNow.com，Hotels.com，HotelDiscount.com，AllLuxuryHotels.com，the TV Travel Shopなどを運営する。

　IAC社は，発券に関連するTicketmasterとTicketWeb，オンライン・ショッピングのHome Shoppingとその関連サイトHSN.comを引き継いで運営する。また，LendingTree，RealEstate.comといった不動産と金融サービスとともに，出会い系サイトのMatch.com，ローカル情報検索のCitysearch，メディア・サービスなども提供する。

　分割後のIAC社は，IAC社から有価証券，負債，株式債務を引き継ぐ。Expedia社には，資本投入が行なわれる。Barry Diller氏はIAC社の会長兼CEOとして残り，Expedia社の会長も兼任する。IAC Travelの社長兼CEOになると発表されていたDara Khosrowshahi氏は，Expedia社のCEOを務めることになった。