ルクセンブルクのSkype Technologiesは現地時間12月21日に,有料VoIPサービス「SkypeOut」の提供に関して,英Cable & Wireless(C&W)およびルクセンブルグのB3G Telecomと提携を結んだことを明らかにした。

 SkypeOutは,ユーザーがSkype社のIP電話ソフトウエアを使って,パソコンから固定回線や携帯電話などにも通話を発信できるプリペイド方式のサービス。C&W社およびB3G社の端末サービスを利用して,パソコンと電話網との通話接続を行う。

 ちなみにSkype社は,米iBasis,米Level 3 Communications,カナダのTeleglobeなどとも同様の提携を結んでいる。Skype社によると,SkypeOutにアカウントを登録したユーザーは40万人以上にのぼるという。

 Skype社共同設立者兼CEOのNiklas Zennstrom氏は,「世界規模の通信事業者とのパートナシップを拡充できることを嬉しく思う。C&W社とB3G社は(SkypeOutの)グローバルなサービス展開を強化することになるだろう」と述べた。

 「Skype社とC&W社は,高度なグローバル通信の構想を共有し,IPテレフォニ・サービスの限界を今後も引き上げていく」(C&W社Carrier Services部門マネージング・ディレクタのAlan Whelan氏)

 またSkype社は,SkypeOutの支払いについて,クレジット・カード以外の手段も提供することを同日発表した。英Moneybookersと提携し,オンラインでの前払いを利用できるようにする。

◎関連記事
ルクセンブルクSkype,IP電話ソフト「Skype for Windows」対応APIのベータ版を正式公開
P2P型パソコンIP電話のSkype,キャリア4社と提携
人気沸騰のインターネット電話「Skype」,日本で使うメリットはあるか?
P2Pソフト「Skype」で新しいタイプの通信事業者を目指す──Skype CEO Niklas Zennstrom氏に聞く
IP電話の利便性損なう総務省判断
IP電話ユーザー数:米Voicegloは180万人超,ルクセンブルグSkypeは1290万人超
「2009年には米国家庭の10%にあたる1210万世帯がVoIPを利用」,米調査
「VoIPは今後大幅に普及,通信業界リーダーの約2/3が楽観視」,米調査

[発表資料へ]