米EMCとソフトウエア・ベンダーの米SMARTSは,EMC社によるSMARTS社の買収について最終合意に達した。EMC社が米国時間12月21日に明らかにしたもの。EMC社は約2億6000万ドルを現金で支払う。手続きは2005年第1四半期中に完了する見込み。

 SMARTS社は,ネットワーク・システム管理用のソフトウエアを手がける未公開企業。管理対象のIT環境について関連性や動作,特性の情報を動的に取得するモデリング/相関技術を持っており,同技術で特許を取得した。2004会計年度の売上高は,6000万ドルをやや上回る程度。

 SMARTS社の「InCharge」は,ネットワーク・システム障害の根本的な原因を自動的に見つけ出し,影響度を見積もるとともに,サービスを継続させるのに必要な対応策を提示する。今後,EMC社のストレージ管理ソフトウエアに対応させ,EMC社製品で構成されたストレージ・ネットワークの問題解決などに利用できるようにする。

 EMC社は,買収後SMARTS社のリソースをソフトウエア部門に統合する。さらに,SMARTS社製品の販売を専門的に担当する人員を割り当てる。

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