米EarthLinkは米国時間12月20日に,同社サービス会員向けスパイウエア検出/検疫ソフトウエア「Spyware Blocker」の強化機能について明らかにした。「リアルタイムでスパイウエアを遮断する」(同社)。最新版は同社Webサイトで無償配布している。

 Spyware Blockerは,米Webroot Softwareの技術をベースにする。アドウエア,システム・モニター,トロイの木馬などを検出し,ユーザーのパソコンから個人情報が流出するのを防止する。

 新版では,「スパイウエアがコンピュータに入り込もうとする時点で,つまりマシンにインストールされる前に遮断する」(EarthLink社中核アプリケーション部門バイス・プレジデントのMatt Cobb氏)という。そのほか,定期的にスパイウエア定義を自動更新して,コンピュータをスキャンする。また,スキャニング・エンジンの強化により,ハード・ディスク・ドライブ内部すべてを検索して,ファイル・ディレクトリ,レジストリ,メモリーからスパイウエアを除去できるようにした。

 ちなみに,同社が四半期ごとに行っている調査によると,2004年第1~第3四半期に同社のスパイウエア検出ソフトウエア「SpyAudit」で300万台以上のパソコンをスキャンしたところ,約8350万個のスパイウエアを検出した。パソコン1台につき,平均26個のスパイウエアがインストールされているという。

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