米palmOneが,2005会計年度第2四半期(2004年9~11月期)の決算を米国時間12月16日に発表した。売上高は3億7620万ドルで,前年同期の2億7120万ドルに比べ約39%の増収。会計原則(GAAP)ベースの純利益は2470万ドル(希薄化後の1株当たり利益は48セント)で,前年同期の純利益260万ドル(同7セント)から大きく増加した。

 無形資産の償却費や株式報酬の延期などの影響を除いた非GAAPベースの純利益は,2720万ドル(希薄化後の1株当たり利益53セント)。前年同期の同条件の純利益は550万ドル(同14セント)だった。営業利益は3040万ドルで,前年同期の260万ドルに比べ10倍以上に増えた。

 粗利率は29.1%。前年同期は27.1%だった。

 「戦略がうまく機能し,売上高が大きく増加したうえ,営業利益が前年同期の10倍以上になった。当社の秋モデルはPDA製品の水準を引き上げ,さまざまな層から高い評価を得た。国内および海外の市場でシェア拡大も実現できた」(palmOne社CEOのTodd Bradley氏)

 同社は,当期中に「Zire」「Tungsten」「Treo」製品系列のPDAを約160万台出荷した。累計出荷台数は約2900万台という。

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