米Novellは,ドイツNetline Internet Serviceのコラボレーション・サーバー「Open-Xchange Server」を販売するとともに,トレーニング/メンテナンス/サポート・サービスを提供する。Netline社が現地時間12月9日に明らかにしたもの。
Open-Xchange Serverは標準技術をベースとするモジュール型通信ツールで,SUSE LINUX Openexchange Serverのエンジン部分に相当する。これまでSUSE LINUX Openexchange Serverブランドで提供していたが,今後はOpen-Xchange Serverブランドとする。
オープンソースと独自開発のサーバー/クライアントを統合するコラボレーション・プラットフォームである。電子メール,カレンダ,アドレス帳,タスク,リアルタイム・ドキュメント・ストレージなどのグループウエア機能を備える。一般的なWebブラウザからアクセスし,電子メール,カレンダ,タスク,スレッド化したディスカッション,ドキュメントを共有できる。
Webベースのインタフェースはすべての主要ブラウザに対応しているので,インターネットに接続すれば,Windows,Linux,UNIX,Mac OS,PalmOSなどクライアントOSの種類に関係なく全サービス/機能にアクセスできる。
Novell社は,SUSE LINUX Openexchangeのソース・コードをOpen-Xchangeのオープンソース・コミュニティに提供する。Netline社は,Open-Xchange ServerをNovell社の開発者向けプログラム「DeveloperNet」に適合させるとともに,Evolution,Novell Linux Desktop,ZENworksといったNovell社の既存技術に統合していく。
製品版とオープンソース版を用意する。製品版は2005年第1四半期に利用可能とする予定。オープンソース版はWebサイト(その1,その2)で無償ダウンロード提供している。
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