米Walt Disneyと同社ホーム・ビデオ部門であるBuena Vista Home Entertainment(BVHE)は米国時間12月8日に,次世代光ディスク規格「Blu-ray Disc」を支持すると発表した。

 BVHE社は,北米および日本におけるBlu-ray対応ハードウエアの発売時期に,同規格対応のコンテンツをリリースする。また同社は,同規格の業界団体Blu-ray Disc Association(BDA)の役員会に加わる。なお,同規格へのサポートは「非排他的なもの」(同社)になるという。

 BVHE社が抱えるビデオ・ブランドには,Walt Disney Home Entertainment,Hollywood Pictures Home Video,Touchstone Home Entertainment,Miramax Home Entertainment,Dimension Home Video,Disney DVDが含まれる。

 Disney社上級執行副社長兼最高戦略責任者のPeter E. Murphy氏は,「当社が持つ知名度の高いブランドとコンテンツに,Blu-ray技術を組み合わせることで,高品位映像を熱望する消費者に,一段階進んだコンテンツ体験を提供する」と述べた。

 Blu-ray Discは,波長405nmの青紫レーザーを使用した大容量光ディスク・フォーマットで,片面単層ディスクに最大25Gバイト,片面2層ディスクに最大50Gバイトのデータを記録できる。高解像度テレビなどの家電機器で長時間の記録が可能になるため,次世代の光ディスク規格として期待が寄せられている。ソニー,松下電器産業,米Dell,米Hewlett-Packard(HP)などが推進している。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,ソニー傘下のMGM社およびSony Pictures社がすでに同規格への支持を明らかにしている。また米Twentieth Century Foxの幹部役員もBDAの役員会に名を連ねているという。

 一方,同規格と競合する「HD DVD」については,米Paramount Pictures,米Universal Pictures,米New Line Cinema,米Warner Bros. Studiosの大手映画会社4社が,11月にサポートを表明している関連記事

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