米Communications Industry Researchers(CIR)は,10Gビット・ネットワーキング市場の今後の展望について調査した結果を米国時間12月8日に発表した。それによると,Cisco社,Extreme社,Foundry社,Force10社,InfiniCon社,Voltaire社,Topspin社を始めとする多くの企業が,10Gビット/秒接続を推進し始めている。そのため,10Gビット・ポートは今後5年間で急増するという。同社は,2005年におよそ5億7000万ドル規模の同市場が,2009年までに33億ドル規模に達すると予測している。

 CIRは,この大部分が10GビットEthernetにけん引されるとみている。10GビットEthernetは,2005年における10Gビット市場の3分の2を占める。2009年には,この割り合いがおよそ80%に達するという。また,短距離向けの銅線をベースとする10Gインタフェースの市場シェアは現在1%未満だが,2009年までには4分の1にまで拡大すると予想されている。

 同社は,10GビットEthernetが,企業,研究所,政府機関からの需要急増にけん引されると予測している。OC-192のルーター・ポートは,10GビットEthernetポートの平均価格の50倍ほどに設定されている。そのため,10GビットEthernetよりもSONET/SDH技術への興味は低いとみられる。しかし,サービス・プロバイダは,10?以上のMAN,WAN転送ではSONET/SDH技術を利用しており,OC-192/STM-64ポートは,成長を続け2009年までに4億6000万ドルに達するとみている。

 また,この先数年における同市場の成長の要因として,10Gビット・ファイバ・チャネルの到来,10Gインフィニバンドの成長が挙げられている。

◎関連記事
富士通の米法人が10GビットEthernetスイッチ用単一LSIを発表,銅線で25mを接続
「IEEE-SAが『IEEE 802.3ae』仕様を正式に承認」,10GビットEthernetの業界団体10GEAが発表
10GビットEthernetの業界団体がベンダー25社により相互操作性をデモ

発表資料へ