米Oracleは米国時間12月8日に,コラボレーション・スイートの新版「Oracle Collaboration Suite 10g」を発表した。「次世代コラボレーション環境となるcontextual collaborationを実現するために,初めから設計し直した」(Oracle社)

 「Oracle Database 10g」と「Oracle Application Server 10g」をベースとし,未構築および構築済みのあらゆる企業情報を一元的に管理することが可能。プロセスを大幅に効率化しつつTCOを削減し,「現在所有するOracle社製品と関連スキルの活用を広げることができる」(Oracle社)。

 Oracle Collaboration Suite 10gには,コンテンツ管理ツール「Oracle Files 10g」が付属する。ファイル管理および共有と同様の機能を合わせ持ち,あらたなポリシー・ベースの書類管理機能を備える。また,ファイルの作成,取り扱い,保存,廃棄といった高度な記録管理機能により,法規に準拠したコンテンツ管理を簡素化する。Oracle Files 10gはスタンドアロン製品としても利用可能。

 そのほか,新版では,従来のオンライン会議に加え,プレゼンス確認,インスタント・メッセージング,音声機能などを組み込んだ。「発生した問題を解決するための適任者を自動検出し,即座に連絡をとるといったことが可能になる」(Oracle社)。サービス指向アーキテクチャ(SOA)を基盤としており,コラボレーション作業とビジネス・アプリケーションを連携させることができる。コラボラティブ・ポートレットにより,企業ポータルにリアルタイムのコラボレーション・ツールを組み込んで,カスタマイズできる。

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