米MCIが,大企業から中小企業まであらゆる規模の企業を対象とする総合LAN管理サービス「Managed Local Area Networking(LAN)」を,米国時間12月8日に発表した。これまでMCI社が大企業に提供していたサービスをベースとしており,企業ネットワークの性能および信頼性向上を目的とする。

 Managed LAN Servicesは,同社の「Managed Network Services」を拡充したサービス。LANおよびWAN環境の管理業務などを,顧客企業から一部またはすべて請け負う。同サービスを利用すると,「ネットワーク管理業務を簡素化すると同時に,集約型ネットワークの導入が容易になる」(同社)。

 LANを新たに導入する企業に対しては,LAN設計,ソリューション導入,顧客宅内装置(CPE)提供,ネットワーク監視/管理などのサービスを提供する。既にLANを利用している企業には,ネットワーク性能/効率向上を図るための評価作業を行う。

 同社は「他社のサービスと異なり,当社は顧客の求めるサービス内容に応じて3段階のメニューを用意している」と説明する。同社がLANをすべて管理する「Premium」,同社と顧客が管理を分担する「Basic」,同社が監視/通知だけを行う「Monitoring & Notification」の3段階である。

 Managed LAN Servicesは,米国内のMCI WAN顧客への提供を直ちに開始する。

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