米IMlogicは,セキュリティやインスタント・メッセージングの大手と協力して,インスタント・メッセージング(IM)とピア・ツー・ピア(P2P)に関連したセキュリティ情報を提供する「IMlogic Threat Center」を開設した。IMlogic社が米国時間12月7日に明らかにしたもの。セキュリティ・ベンダーの米McAfeeと米Sybari Softwareのほか,インスタント・メッセージングを提供する米Time WarnerのAOL(America Online),米Microsoft,米Yahoo!などと連携する。

 IMlogic社によると,IMlogic Threat Centerは「業界初の試み」。ユーザーをIMやP2Pのセキュリティ脅威から守るために,IMを通じて感染するウイルスやワーム,IM経由のスパム“SPIM”(スピム),悪意のあるコードなどの検出/分析を行う。

 既知の脅威に関する包括的な情報を用意するほか,新たに検出した脅威についても,対策や指針を提供する。また,ユーザーをSPIMや,IMのクライアント,サーバー,ネットワークのぜい弱性から保護する。セキュリティ情報を24時間7日間体制で通知するサービスも行う。希望者は同センターのWebページ(Request Threat Alerts)で登録可能。

 「電子メールがそうであるように,IMもクラッカ(悪意のあるハッカー)の格好のターゲットとなりやすく,企業のインフラに被害を与えることがある。同センターでは,IMlogic社のIMセキュリティに関するノウハウを,当社のアンチ・ウイルス技術と24時間体制の警告システムなどと組み合わせ,最新の脅威にも対抗できるようにする」(McAfee社Sales部門担当上級副社長のTodd Gebhart氏)

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