米Oracleは,次世代データセンターのアーキテクチャの開発と導入を促進するために,米Dell,米Intel,その他のLinuxパートナと全世界に向けたキャンペーン「Architecture of the Future」を実施する。同社が米国時間12月6日に発表した。企業向けの啓蒙,情報セミナーは2005年1月から実施される予定。

 Architecture of the Futureプログラムは,北米の6都市,欧州の4都市,アジア太平洋地域の4都市におけるイベントを皮切りに全世界で展開される。同プログラムのもとに実施される半日間セミナーでは,中堅企業のITマネージャ,アーキテクトを対象に,データセンターの設計,構築,メインテナンス方法が紹介される。Oracle社,Dell社,Intel社は,Linuxパートナの米Red Hat,米Novellと協調して,セミナーのスポンサーを務める。

 Oracle社社長のCharles Phillips氏は,「データセンターは,情報時代の次のステージに移行を始めたばかりである。顧客は,これらの協調的なセミナーを通じて,これら企業の業界におけるそれぞれの専門知識を利用して恩恵を受けられるようになる」とコメントしている。

 将来のデータ・センターでは,処理速度,信頼性,効率を高めるために,高性能プロセサ,Linux,グリッド・コンピューティング,サーバー中心型アプリケーションが利用される。共同プログラムは,企業の新しいデータ・センターに向けた準備を支援する。

 「これらのセミナーは,ITマネージャに最新の標準化されたデータセンター技術,ビジネス・インフラへの統合方法を学ぶ機会を提供する。フォーラムは,技術リーダーと顧客が将来の設計図を描くための展望と要件を照らし合わせるための重要な役割りを果たすだろう」(Dell社ワールドワイド・マーケティング担当副社長のLinda York氏)

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