ソニーとドイツのSINGULUS TECHNOLOGIESは,読み出し専用Blu-ray DiscであるBD-ROMメディア用の複製量産装置を共同開発することで合意した。SINGULUS社が現地時間11月30日に明らかにしたもの。SINGULUS社は量産ラインの設計と製造を行う。1層BD-ROMメディア(容量は25Gバイト)対応試作機は2005年春に,2層メディア(同50Gバイト)対応試作機は同年秋に利用可能とする。

 開発する装置の大きさや構成は,現行のDVD9用装置と同等という。1台の装置で,1層および2層の両BD-ROMメディアを量産できるようにする。

 「BD-ROMメディアの量産コストは,長期的に見ればDVDと同程度になる。量産装置自体の価格もDVD用と同じくらいになるだろう」(SINGULUS社CEO兼社長のRoland Lacher氏)

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