フィンランドのNokiaは現地時間12月1日,インドに携帯電話製造工場を新設する計画を明らかにした。「インドで高まりつつある携帯電話需要に対応するため」(同社)としている。

 Nokia社社長のPekka Ala-Pietila氏は,「モバイル通信が急速に成長している地域の中心に位置するインドは,新たな製造工場の選択肢として当社の関心を引きつけた。新工場は,当社が世界規模で展開している製造ネットワークにおいて重要な役割を果たすことになる」と述べた。

 Nokia社は,今後4年間で新工場に約1億~1億5000万ドルを投資する予定。フル稼働時の従業員数は約2000人を見込む。現在,投資計画の評価を進めており,2005年第1四半期に最終的な判断を下す。

 米メディアの報道(InfoWorld)によると,新工場で製造した製品は2005年末から2006年初頭にかけて,市場に登場する見込み。ちなみにインド電気通信規制庁が調査を行ったところ,2004年8月時点のインドの携帯電話加入者数は約4100万人で,2006年には1億人に,2008年には2億人に拡大する見通しだという。

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