英British Telecom(BT)は米MicrosoftとITサービス契約を結んだ。さまざまなインターネット対応サービスを中小企業顧客に提供するという。両社が英国時間11月30日に明らかにしたもの。BT社はMicrosoft社のソリューションを導入し,電子メール,予定表やアドレス帳の共有といったサービスを展開する。契約金額は約700万ドルという。

 新しいサービスの第1弾として,BT社は「Microsoft Hosted Exchange」ソリューションを用い,中小企業向け電子メール・サービスの立ち上げを計画している。

 「同インフラの中核にMicrosoft .NET対応フレームワークを使うことで,インターネットでホステッド・ソフトウエア・サービスを実現するための,プラグ・アンド・プレイで運用可能な設備を展開できる。この計画は,まず英国の中小企業を対象とする。ITサービスを社内で管理する場合に発生する初期設備投資と運用コストを抑えることが目的」(BT社Openworld担当マネージング・ディレクタのDuncan Ingram氏)

 計画の調整は,Microsoft社のConsulting Services部門が担当する。ソリューションの導入作業は英Tata Consultancy Servicesが行う。また米Hewlett-Packardが,セキュリティ機能などを強化したMicrosoft Hosted Exchangeを提供する。

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