米Hewlett-Packard(HP)とドイツSiemens社のSiemens Medical Solutionsグループは,医療向け画像管理ソリューションで提携する。両社が,トレードショウ「Radiological Society of North America」において米国時間11月29日に発表した。両社は,Siemens社の「SIENET Cosmos Image Management System」とHP社のサービスとサーバー「HP ProLiant」を統合して共同で販売する。

 SIENET Cosmosは,放射線情報システム(RIS)と画像アーカイビングと通信システム(PACS)を1台のワークステーションで行なう包括的なソリューション。放射線治療とコミュニティ・ホスピタル向けに設計されたもの。

 一元的なサーバー構成,大規模な自動データ配信,コスト効率に優れたハードウエア・プラットフォームを使って,検査のスケジューリング,報告,アーカイブ,画像や報告の配布などのタスクを行なうとともに,医療費請求向けのドキュメントを出力する。

 「医療用システムは,診断画像の使用法の変化に対応する必要があり,これら画像を効率的に管理する必要性が増大している。同製品は,オープン標準をベースとして価格設定,画像管理,強力なパフォーマンスに柔軟性を提供する」(HP社 Healthcare担当副社長のJeffrey D. Miller氏)

 両社の統合製品は,2005年初旬に出荷が予定されている。

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