米Broadcomは,世界市場向けVoIPアダプタの開発で米Scientific-Atlantaと協力することを米国時間11月29日に発表した。Scientific-Atlanta社の次世代VoIPアダプタにBroadcom社のVoIPチップとソフトウエアが採用される。

 Scientific-Atlanta社は,Broadcom社のVoIPチップを統合することにより,全世界の通信事業社によるVoIPネットワーク・サービスコストに対応できる効率に優れ,高性能なVoIPアダプタの提供が可能になるとしている。

 Broadcom社 VoIP Client Products部門ディレクタのPaul Shore氏は,「Scientific-Atlanta社はCATV統括運営会社(MSO)と音声サービス・プロバイダの両方と広範囲に渡る関係を築いており,同社との提携は,Broadcom社の世界の消費者向けVoIP市場における継続的な成長の達成につながるだろう」とコメントしている。

 Scientific-Atlanta社は,デジタル・コンテンツ配信システム,家庭へのブローバンド接続向けの伝送網,デジタル・インタラクティブSTB,ビデオ,高速インターネット,VoIPネットワーク向けシステム,世界規模の顧客サービスとサポートを提供する。Broadcom社は,同社のデジタル・インタラクティブSTB,音声モデム(EMTA)高速データモデム,高速インターネット接続,VoIPネットワーク向け家庭用無線ゲートウェイ製品向けにチップとソフトウエアを提供している。

 米In-Stat/MDRの調査結果では,世界のブロードバンドによるIPテレフォニのユーザーは,2005年の1000万世帯から2008年までに2500万世帯に急増すると予測している。

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