米NPD Groupは米国時間11月29日,米国における家電製品の価格動向に関する調査結果を発表した。それによると,テレビ,パソコン,カメラ,メディア・プレーヤなど27品目を対象とした,2004年9月の合計価格は1万2000ドルを下回った。前年同月と比べて18%の減少で,「今年4月以降では最大の下落率」(NPD Group社)という。

 また,NPD Group社が2003年1月に調査を開始して以来,合計価格は約5300ドル低下(31%減少)している。

 当月は,ディスプレイ業界の価格減少が大きく影響した。プラズマTVの平均価格は前月と比べて9%以上減少し,2467ドルとなった。「当月は,初めてプラズマ・テレビの平均価格が2500ドルを下回った。これは,労働者の日(9月の第1月曜日)以降,2000ドルを切るモデルが店頭に並んだことによる,直接的な結果」(NPD Group社産業分析ディレクタのStephen Baker氏)

 20インチLCD TVの平均価格は857ドルで,2004年に入ってから200ドル近く低下した。17インチのパソコン向けLCDモニターは,前年同月比4%減の445ドルだった。

 3メガピクセルのデジタル・カメラは,現在の平均販売価格が207ドルだが,今後200ドルを切り,「ホリデー・シーズンの目玉商品となるだろう」(同社)。DVDレコーダの価格は331ドルで,2003年1月と比べて51%減少した。1000ドル以下の製品の中では,最も価格下落が進んでいる。

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