米Sun Microsystemsはシステム管理の米SevenSpaceを買収することで両社が合意に達したことを,米国時間11月29日に発表した。Sun社はこの買収により,マネージド・サービスの拡充を図る。取引の完了は2005年1~3月期を予定している。

 Sun社はSevenSpace社の能力を獲得し,米Hewlett-Packardの「HP-UX」,米IBMの「AIX」,米Microsoftの「Windows」,米Red Hatの「Red Hat Linux」など複数の異なる環境に対応したサービスの提供を目指すとしている。従来市場に向けたサービスにSevenSpace社の能力を補充する一方で,同社の技術を組み合わせた新サービスの開発も進める。

 「当社は,自社製品だけでなく,あらゆるプラットフォームの管理に対応することに焦点を当てている。SevenSpace社買収により,リモート・サービス能力を強化し,新たな顧客を開拓する」(Sun社Sun Services部門およびWorldwide Operations部門執行バイス・プレジデント兼Chief Customer AdvocateのMarissa Peterson氏)

 SevenSpace社は,ドイツのSAP,米Oracle,米PeopleSoft,米Siebel Systems,米Microsoftの企業向けアプリケーションやデータベースをはじめ,「Solaris OS」やWindows,LinuxといったOSに対応した管理技術を手がけている。他社に比べ少ない装置と人材でIT資産管理を実行するため,「導入は数日で済む」(Sun社)。金融サービス,政府機関,製造や販売業界で100社以上の顧客を抱えている。

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