全米小売業協会(NRF)傘下のNRF Foundationと米American Expressは,小売販売業者のカスタマ・サービスに関する調査結果を米国時間11月23日に発表した。それによると,ショッピングをする際,顧客の99%がカスタマ・サービスをある程度重要視していることが明らかとなった。

 調査は,5月6日~17日にかけて,オンラインおよび実店舗のショッピング・ユーザー1280人を対象に実施したもの。カスタマ・サービスについて,オンライン・ユーザーの44%が「極めて満足している」と答えたのに対し,実店舗の場合はわずか16%だった。「とても満足している」と答えた割合は,オンラインで45%,実店舗で51%だった。

 カスタマ・サービスの重要なポイントとして,実店舗とオンラインの両ショッピング・ユーザーが「他社と個人情報を共有しないこと」(実店舗73%,オンライン78%),「明確な価格表示」(同71%,同75%),「迅速なアフター・ケア」(同63%,同74%)を挙げた。

 その他に重視する主な項目はそれぞれ次の通り。

実店舗:「買い物をせかされないこと」(69%),「店員が礼儀正しいこと」(67%),「丁寧に対応してくれること」(65%)

オンライン:「安全なWebサイト」(88%),「問い合わせに対する迅速な対応」(74%),「期日を守った配達」(73%)

 「小売販売業者の多くはカスタマ・サービスに改めて力を入れているが,顧客はもっと改善の余地があると感じている」(American Express社Retail Industries部門バイス・プレジデントのJohn Theiss氏)
 
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