スウェーデンのEricssonと米BBDO Worldwideのマーケティング事業Proximity Worldwideはスウェーデンで現地時間11月25日に,モバイル・マーケティングに関する提携を発表した。両社はモバイル・マーケティングについて,「携帯電話を利用して,ユーザーとの関係を構築しながらプロモーションを展開できる新たなマーケティング・チャネル」と説明する。

 Proximity Worldwide社は,ネットワークの拠点を英国ロンドンに置き,アジア,欧州,北米,中南米,アフリカなどにわたる41カ国に代理店を抱えている。

 ドイツ,イタリア,シンガポール,米国を皮切りに,モバイル・インフラをマーケティング用通信チャネルとして利用する。モバイル環境で,ブランド認知度向上を図りたいと考える企業に対し,マーケティング・ソリューションを提供する。「テキスト,写真,マルチメディアを扱える現在のモバイル通信は,顧客と良好な関係を築きながら長期の取引継続を目指すリレーションシップ・マーケティングの新たな手段となる」(両社)

 Ericsson社マーケティング部門バイス・プレジデントのJohan Bergendahl氏は,「携帯電話のマルチメディア機能が高まるにつれ,モバイル・マーケティングは多様な事業機会を生み出し,消費者や通信事業者,そしてマーケティング代理店にも恩恵を与える」と述べた。

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