オランダのRoyal Philips Electronicsは,家電製品の購入に関して米国のティーン・エイジャーに対して実施した調査結果を米国時間11月23日に発表した。それによると,多数のティーンは,親が購入する家電製品や技術製品に関して頻繁にアドバイスを与えていることが明らかになった。

 調査により,これらのアドバイスは,インターネットやメディアを通じて行なった下調べが大きく影響を与えていることがわかった。同調査は,全米でランダムに抽出した12~17歳のティーン513人を対象に行なわれた。

 「調査対象となった回答者の25%は,2004年に技術製品に対して100~500ドルの支出を予定しており,その年齢層グループだけでも大きな購買力となっている。しかし,調査の結果,この年齢層は親のお金の使い方にまで影響を与えていることが明らかになった。また,同年齢層のグループはもっとも情報をもっている消費者でもあり,非常に厳しいオーディエンスであるといえる」(同社北米法人マーケティング担当副社長のScott Levitan氏)

 12~14歳グループの40%は,購入する物に対して「頻繁に」または「常に」アドバイスを与えている。年齢が上がるにつれ,その割合も増加している。15~17歳のグループになると,「常に」アドバイスを与えるティーンの割合が12~14歳グループの2倍になる。技術製品に関しては,ティーンが意見を述べる頻度は地域によって異なっている。北東部のティーンの53%は「頻繁に」または「常に」アドバイスを与えている。北部の中央地域では,この割合が43%に下がる。

 また,購入した製品が家に届くと,ティーンは頻繁にその使い方を親に教えていることが明らかになった。回答者の50%近くは,家電製品と技術機器の使い方を「頻繁に」または「常に」親に教えているとしている。その割り合いに男女の隔たりは無い。年間所得が4万~5万ドルの世帯では,子供がアドバイスを与える割り合いがもっとも高く,55%が「頻繁に」または「常に」親に対して使い方を教えている。年間所得が5万ドルを超える世帯におけるティーンの60%は,「まったく教えたことが無い」または「まれにアドバイスしている」と答えている。

 調査により,ティーンは技術製品の購入前またはアドバイスを与える前に多くの調査を行なっていることが明らかになった。65%は技術製品の購入が,インターネットまたはメディアから得た情報にもっとも影響されると答えている。ティーン全体で,有名人に影響されると答えたのは21%だけだった。この割り合いは年齢とともに低下する。しかし,全体の4分の1以上は,購入の決定に映画の影響があると認めている。

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