米Port80 Softwareは,米国のFortune 1000企業のWebサイトに利用されているWebサーバー技術に関する調査結果を米国時間11月23日に明らかにした。2004年11月は,引き続きMicrosoft社のWindows Server 2003/Internet Information Services(IIS)6.0がシェアを獲得しており,HTTP圧縮,期限付きキャッシュ・コントロールといった技術の採用も進んでいることが明らかになった。

 同調査の結果,Microsoft社のIISは,シェアの53.8%を獲得して首位についた。Apacheが21.2%,Netscapeが13.2%で続いた。2004年は,市場シェア全体に小さな変動がみられたが,Microsoft IISのバージョンに大きな変化が見られた。Windows Server 2003/IIS 6.0は,過去12ヶ月で7.5%増加しており,同社の最新OSとWindows NTからのアップグレードが進んでいることを示している。

 ホーム・ページの21.1%は,明確なキャッシング・ポリシーを採用しており,サーバーの負担を軽減させるとともに,ページのロード時間の短縮を試みている。また,HTTP圧縮の採用は,ゆっくりだが着実に進んでいることが分かった。対象となったWebサイトの内,同年6月以降に同技術を実装する企業が7社増加し,HTTP圧縮を採用するサイトは全体の6%に増加した。同技術により,これら60サイトは,ホーム・ページだけで帯域幅の経費が23.5%節約できる見込まれている。

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