米IBMは,米Honeywellとエンジニアリングと技術サービスに関して10年間契約を締結した。両社が米国時間11月22日に発表した。

 契約のもと,Honeywell社の防衛用電子機器事業は,IBM社のエンジニアリングに関する専門知識,技術,研究開発,製造プロセス,施設を活用し,新しいネットワーク中心型の戦場向けコンポーネントとシステムの設計開発に役立てる。IBM社は,Honeywell社から防衛,航空宇宙関連のリソース,専門知識の提供を受け,航空宇宙工学,車両用電子装置の顧客に接触できるようにする。

 「Honeywell社は,空を飛ぶ,または地球の軌道を周回するなどあらゆる種類のビークルを手がけている。同社との提携により,商用,軍事航空宇宙産業におけるIBM社のサービス,システム,ソフトウエアのプレゼンスの拡張が可能になる。ユニークな技術を活用して,ネットワーク中心型の幅広い製品の作成で協調する」(IBM社 Engineering and Technology Services部門ジェネラル・マネージャのPat Toole氏)

 IBM社は,同年9月に米国防総省への軍用通信/諜報システムの提供で米Boeingとの提携を発表している。Boeing社との提携期間は10年間で,国防用の情報システムで利用するデジタル通信/諜報技術を開発する。

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