米Sun Microsystemsは,デスクトップ環境向けJavaソフトウエア開発プラットフォーム「Java 2 Platform Standard Edition(J2SE)」の次版について,開発段階にあるソース・コードなどを公開した。Sun社が米国時間11月18日に明らかにしたもの。同社の開発者向けコミュニティ・サイトjava.netの登録者は,次版の「build 12」のソース・コードをダウンロードできる。

 「当社は2003年6月に開発作業中の(現行版である)J2SE 5.0を公開して開発プロセスを透明化したことで,大きな成功を収めた。Java開発コミュニティには熱意と,開発プロセスに早い段階から参加したいという希望があることから,ソース・コードの公開を通して少しずつ期待に応えていく。ライセンスは簡略化したJava Research License(JRL)を適用し,java.netで立ち上げたオープン・コミュニティ・プロジェクトを活用する」(Sun社Javaプラットフォーム開発/Javaツール担当副社長のJeff Jackson氏)

 同社はJRLを簡略化し,非営利および研究目的でソース・コードなどを利用する場合の条件を緩和していた。

 さらに同社は,開発者の活動を支援するためJavaの配布ライセンスの変更を検討している。java.netで受け付けている開発者などからのパッチ提供についても,手続きを簡素化する予定という。

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