米MX Logicは,米Symantecのアンチ・スパム・ソフトウエア「Symantec Brightmail AntiSpam 6.0」を,電子メール・セキュリティ製品系列「MX Logic Email Defense Service」とともに提供する。両社が米国時間11月17日に明らかにしたもの。MX Logic社のパッケージ製品「MX Ultimate Defense」と「MX Critical Defense」に同梱し,販売を始める。

 Symantec Brightmail AntiSpam 6.0は,複数のフィルタを備え,英語以外の言語によるスパムも排除する。さらに,シグネチャを使ったスパム検出やURLフィルタリングも行う。「MX Logic社のStacked Classification Frameworkと組み合わせ,複数階層のスパム検出システムを構築する。スパム排除を効果的に行うと同時に,誤認識も最小限に抑える」(両社)

 Symantec Brightmail AntiSpam 6.0を同梱するMX Critical DefenseとMX Ultimate Defenseは,電子メール攻撃の防御,詐欺対策,コンテンツ/添付ファイル・フィルタリング,ウイルス/ワーム検査,受信メッセージ・フィルタリングなどの機能を備える。さらにMX Ultimate Defenseには,送信メッセージ・フィルタリング機能のほか,電子メール・サーバーの障害発生時にバックアップを使って復旧を行う「MX Logic FailSafe Disaster Recovery Service」も付属する。

 「Symantec Brightmail AntiSpam 6.0を同梱することで,外部ネットワークとの境界部分に包括的な電子メール・セキュリティを導入し,業界トップ・レベルの精度を持つスパム検出機能を提供できる。その結果,ハードウエアとソフトウエアを追加せず,使用帯域幅とストレージ・コストの削減が可能となる。導入から運用開始までは1日あれば十分」(両社)

◎関連記事
「金融機関サイトのコンテンツを偽物にすりかえる」,新たなフィッシング手口を英企業が警告
反迷惑メール団体MAAWG,メール認証技術の標準策定作業を推進
「フィッシング攻撃を仕掛けている組織は5つにも満たない」,米CipherTrust
「フィルタの機能向上に伴い,スパマーの手口も巧妙に」,米調査より
「2004年9月はハリケーン直後にスパムが大幅減少,ただし月総計では増加傾向」,米調査
「2004年9月のウイルス/スパム被害状況,スパムの占める割合は75%」,米調査
「フィッシングによる米消費者の被害額は5億ドル」,米Ponemon Institute
「2004年6月のフィッシング攻撃は1422件,92%が偽りの送信元アドレスを使用」,米調査

[発表資料へ]