米QUALCOMMとノルウェーのOpera Softwareは,モバイル・ユーザー向け文脈型ショッピング機能の提供で協調する。両社が現地時間12月17日に発表した。同機能は,Opera社のモバイル向けWebブラウザとQUALCOMM社のBREWソリューションを通じて提供するもの。BREW採用通信事業者とコンテンツ・プロバイダは,同機能により売り上げ増加の機会が得られるという。

 同ショッピング機能により,ユーザーは,Operaのモバイル向けWebブラウザを使って閲覧しているコンテンツに文脈的に関連性を持つアプリケーション,着信音,待ちうけ画面,スキンなどといったコンテンツの購入とダウンロードが可能になる。たとえば,野球のスコア速報を検索した場合,BREWベースの文脈型ショッピング機能により,試合のストリーミング中継,野球関連のモバイル・アプリケーション,待ちうけ画面などが直接リンク先から購入できるようになる。

 QUALCOMM社によれば,BREW採用通信事業者は,既存のネットワーク・インフラとコンポーネントを利用して,低コストで迅速に同機能の導入が可能。BREW Distribution System(BDS)により,バックエンドの課金システム,アプリケーション管理に完全に統合することができる。そのため,同機能で提供される文脈的に関連性のあるアプリケーションやコンテンツなどの幅広い製品向けに複数の価格オプションに対応できる柔軟な課金設定が可能だという。

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