米Time Warner傘下の米America Online(AOL)は,旅行検索エンジンの米Kayak Softwareに少額出資することを,米国時間11月12日に発表した。両者は,マーケティングとテクノロジに関する複数年の提携を結ぶ。

 Kayak社は,大手旅行サイトである米Orbitz,米Expedia,米Travelocityの創設者が立ち上げた企業。同社のWebサイト「Kayak.com」は旅行関連情報の検索エンジンを提供しており,ユーザーは約60の旅行サイトの料金や日程を参照できる。

 提携のもと,両社は共同でWebベースの旅行検索サイトを構築する。Kayak社の旅行検索エンジンを利用し,AOL社の既存サービスを補完するものとなる。

 AOL社AOL Media Networks部門ジェネラル・マネージャ兼執行バイス・プレジデントのDavid Lebow氏は,「旅行はかなり大規模な成長分野で,当社が焦点を当てている主なカテゴリの一つだ」と述べた。

 ちなみに米Forrester Researchによると,オンライン旅行市場は2004年の520億ドル規模から2010年には1190億ドル規模に急成長する見込みだ。また米PhoCusWrightの調査では,オンライン・ユーザーは航空便チケットを購入する前に,平均3.6サイトをリサーチするという。

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