米Dellは米国時間11月11日に,2005会計年度第3四半期(2004年8~10月期)の決算を発表した。売上高は,前年同期比18%増の125億ドル。純利益は同25%増の8億4600万ドルで,1株当たり利益は同27%増の33セントとなった。

 当期の売上高をけん引したのは,主に欧州/中東/アフリカ(EMEA)と日本を含むアジア太平洋地域で,それぞれ前年同期比27%,同25%成長した。

■第3四半期および第1~3四半期の業績比較(1株当たり利益以外の単位:100万ドル)

             2004年      2003年    成長率    2004年      2003年    成長率
            8~10月期   8~10月期            2~10月     2~10月
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売上高       $12,502     $10,622     18%     $35,748     $29,932     19%

営業利益      $1,095        $912     20%      $3,067      $2,563     20%

純利益          $846        $677     25%      $2,376      $1,896     25%

1株当たり利益  $0.33       $0.26     27%       $0.92       $0.72     28%

 当期の製品出荷台数(標準サーバー,ノート・パソコン,デスクトップ・パソコン)は800万台で前年同期と比べ22%増加した。とりわけノート・パソコンは同35%急増し,「当社を除く業界全体の2倍の伸び率となった」(Dell社)。

 地域別でみると,EMEAの出荷台数は前年同期比31%増加。サーバーは同24%増加した。日本を含むアジア太平洋地域の出荷台数は同25%増加した。米国では出荷台数が500万台を超え,33%の市場シェアを獲得した。

 ソフトウエアおよび周辺機器事業の収入は前年同期比37%増加した。サービス事業の収入は同32%増となった。

 同社CEOのKevin Rollins氏は,2005会計年度第4四半期(2004年11~2005年1月期)の見通しについて,「製品出荷台数が前年同期比約20%増加し,売上高は同17%増の約135億ドル,1株当たり利益は同24%増の36セントを見込む」と述べた。

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