米comScore Networksは米国時間11月10日,2004年ホリデー・シーズンのオンライン・ショッピングに関する予測を発表した。11月~12月は,米国Webサイトのオンライン支出(旅行関連を除く)が150億ドル以上に達し,前年同期間と比べ約23~26%成長する見通しだ。また2004年第4四半期のオンライン支出も,初めて200億ドルを超えるとみる。
comScore Networks社上級副社長のDan Hess氏は,「消費者のオンライン・ショッピングに対する信頼性と親しみが増している。広帯域接続の普及や,オンライン販売店によるショッピング・プロセスの簡易化と相まって,今年のオンライン支出は大幅に成長するだろう」と予測した。「不安定な消費意欲と軟調な経済を考慮すると,前年比約25%増という伸び率は極めて好調と言える」(同氏)
■ホリデー・シーズンのオンライン支出(単位:10億ドル) 2003年 2004年 成長率 1月~10月17日まで $38.7 $48.2 25% 11月~12月 $12.3 $15.1-15.5* 23-26%* 第4四半期 $16.7 $20.7-21.1* 24-26%* 通年 $52.9 $65.8-66.2* 25%* 注記:旅行関連,オークション,企業による大量購入を除く。*の数値は予測値。 出典:comScore Networks社
カテゴリ別にみると,これまで実店舗で購入していた宝飾品/時計,家具/家庭用器具,ホーム/ガーデニング製品を,オンラインで購入する消費者が増加している。また,「インターネットで価格の比較など,商品に関するリサーチを行い,実店舗で購入する消費者も増えている」(同氏)。
■1~9月におけるカテゴリ別のオンライン支出(単位:100万ドル) 2003年 2004年 成長率 宝飾品/時計 $443 $739 67% 家具/家庭用器具 $1,083 $1,707 58% ソフトウエア $857 $1,228 43% 花/カード/ギフト $782 $1,118 43% ホーム/ガーデニング $1,058 $1,352 28% 注記:旅行関連,オークション,企業による大量購入を除く。 出典:comScore Networks社
◎関連記事
■「12月第2週のホリデー・ショッピング,オンライン支出は前年同週比28%増の21億ドル超」,米comScore
■「2004年のホリデー・シーズン,オンライン支出は前年比19%増の216億ドル」,米調査
■2003年ホリデー・シーズンのオンライン支出は過去最高の185億ドル
■「米国人の34%が感謝祭の翌日にショッピングを予定,予算は平均1086ドル」,米調査
■「米国人の54%が昨年のホリデー・シーズンのクレジットカード負債を未だに払い続けている」,増大するホリデー支出に米MSNがショッピングのアドバイス
■「2004年Q2の小売りサイト,購買率4.9%で平均購入金額は約134ドル」,米DoubleClick調査
■「2004年の米国オンライン小売り市場は前年比24%増,2008年まで年平均17%で成長」,米調査より
■「米国のネット・ユーザーは32%がオンライン販売を利用,ただし安全性には懸念」,と英調査会社
[発表資料へ]