米Dellは米国時間11月10日,デスクトップ・コンピュータの製造工場をノースカロライナ州トライアッドに新設する計画を発表した。完成予定は2005年秋。「米国東海岸の企業および一般ユーザー向けにコンピュータを生産する」(同社)

 当初,約700人の従業員を雇用し,その後5年間で約1500人まで増強する。また米メディア(CNET News.com)によると,初年度の投資額は約6000万ドル,5~10年後の投資総額は1億1500万ドルに達する見通しである。

 Dell社によると,2004年前半に同社のコンピュータ出荷台数は約20%増加した。米国市場で占めるシェアも2ポイント伸び,33%獲得したという。「新工場は,米国市場における当社の成長を支える基盤となる」(同社)

 また同社は,ノースカロライナ州を選んだ理由を,「教育システム,ビジネスへの支援,当社の顧客ベースが拡大中の地域であることを考慮した」と説明する。

 同社による施設拡充の発表は,今年に入って4件目。Dell社は今年の7月以降,オクラホマ州とカナダのアルバータ州にカスタマ・サポート・センターを,オハイオ州に受注処理センターを開設することを発表している。また,同社のコンピュータ製造工場は,テネシー州とテキサス州に次いで3つ目となる。

◎関連記事
米Dellがオクラホマシティにカスタマ・センター新設を計画,現地採用を拡大
「Dellが2004年Q1における世界のパソコン出荷台数で首位につく」──米Dellが調査結果を引用
米DellがデスクトップPCの置き換え狙ったノートPC「Inspiron 9100」を発表,1549ドルから
米Dell,マルチメディア機能を重視したノートPC「Inspiron 8600」を発表
「2006年にデスクトップPCを主に利用する企業ユーザーは45%,ノートPCの1/3はタブレット型に」,米調査
「米国のIT需要動向,パソコン分野は米Dellが圧倒的に優勢」,米調査
「2004年Q3のPC市場,世界および米国で米Dellが首位を維持」,米調査
「2004年Q2の世界パソコン出荷台数,前年同期比13.3%増の4300万台に」,米Gartner調査

[発表資料へ]