米AMDは,シンガポールのChartered Semiconductor Manufacturingに「AMD64」マイクロプロセサの製造を委託する。両社が米国時間11月9日に発表したもの。

 Chartered Semiconductor社は,AMD社から「Automated Precision Manufacturing(APM)」ソフトウエア・スイートのライセンス供与を受け,2004年第4四半期より,シンガポールにある300mmウエーハ製造工場「Fab 7」に同ソフトウエアを導入する。2006年にプロセサ製造を開始する予定。

 AMD社は,「AMD64アーキテクチャが好調で,今後の成長が見込める」(同社)として,ドイツのドレスデンで建設中の新工場「AMD Fab 36」に加え,生産能力を増強する意向だ。「『Athlon 64』と『Opteron』の需要増大に対応する」(同社)

 なお,AMD社Corporate Manufacturing Group部門上級バイス・プレジデントのGary Heerssen氏によると,「Fab 36の計画は変更せず,AMD64製品製造のベンチマーク施設として位置づける」という。

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