米Linux Networxが,ストレージ機器,管理ソフトウエア,ファイル・システムを統合するLinux用ストレージ・アプライアンス「Xilo」を,米国時間11月4日に発表した。Xiloはストレージ・システムをクラスタ化し,分散しているストレージ機器を単一の大容量リソースとして扱うことで,全体の利用効率を向上させるという。

 Xiloを導入すると,配下のストレージ機器を単一インタフェースから管理できるので,「管理やアップグレードの作業が容易になる」(Linux Networx社)。さらに,組み込みOSの更新,一部ファイル・システムの設定変更作業も行える。

 米Cluster File Systemsの高性能ファイル・システム「Lustre」に対応しており,数1000ノードのコンピュータ接続が可能。記憶容量は数Pバイトまで拡張できる。

 Linux Networx社はXiloの価格や利用可能時期などについて明らかにしていない。

 また同社は同日,4000万ドルの資金調達を決めたことも発表した。

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