米国半導体工業会（SIA：Semiconductor Industry Association）は，世界半導体市場に関する予測分析を米国時間11月3日に発表した。それによると，2004年の半導体の世界売上高は，前年と比べて38.5％成長し，過去最高の2138億ドルとなる見通しという。ただし2005年は，メモリー製品の需要／供給バランスが崩れるため，売り上げが停滞する。
またSIAは，2006年以降の見通しについて，「2006年は売上高が前年比6.3％増の2272億ドルとなり，2007年は同14.2％増の2594億ドルに成長する」と予測する。この結果，2004～2007年の年平均成長率（CAGR）は11.8％となる見込み。
2004年の売上高を地域別にみると，米国は前年比22.2％増の395億ドル，欧州は同22.5％増の396億ドル，日本は同22.7％増の478億ドル，アジア太平洋は同38.3％増の869億ドルとなる見通し。
製品カテゴリー別の主な売上高予測は以下のとおり。
・ディスクリート：2004年は前年比19.4％増の159億ドルとなるが，2005年は0.2％減の159億ドル
・オプトエレクトロニクス：2004年は前年比45.9％増の139億ドル，2005年は同12.8％増の157億ドル
・アナログ：2004年は前年比16.9％増の313億ドル，2005年は同1.2％増の317億ドル
・MOSロジック：2004年は前年比34.5％増の496億ドル，2005年は同1.7％増の505億ドル
・マイクロプロセサ：2004年は前年比9.7％増の301億ドル，2005年は同2.3％増の308億ドル
・マイクロコントローラ：2004年は前年比23.6％増の123億ドル，2005年は同1.5％増の125億ドル
・DRAM：2004年は前年比61.2％増の269億ドル，2005年は同14.7％減の230億ドル
・Flash：2004年は前年比34.6％増の158億ドル，2005年は同1.8％減の155億ドル
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