米Intelと米Microsoftは米国時間11月4日に,デジタル・ホーム(家庭内のデジタル・コンテンツ共有)技術の共同キャンペーンを実施する計画を明らかにした。テレビ,印刷物,映画,オンラインなどを通じて宣伝を行う。

 家電製品の業界団体Consumer Electronics Associationの調査によると,デジタル・カメラ,携帯型メディア・プレーヤ,CD/DVDプレーヤ,デジタルTV,PVR(personal video recorder)などのエレクトロニクスに消費者がかける支出は,2004年に1010億ドルに達する見込みだ。Intel社とMicrosoft社は,家庭内の各種デバイスが相互につながり,消費者が新たな方法でデジタル・エンターテインメントを楽しめる,デジタル・ホームという共通のビジョンを示すとしている。

 「Digital Joy」と銘打った共同キャンペーンは11月7日にスタートする。テレビCMでは,Intel社製「Pentium 4」プロセサ(「Hyper-Threading」技術採用)とMicrosoft社製「Windows XP Media Center Edition 2005」を搭載したパソコンを使って,家族がデジタル・エンターテインメントを活用する様子が映し出される。

 また両社は,シカゴ,ダラス,デンバー,ロサンジェルス,サンフランシスコ,シアトルなどの全米38カ所に「体験ゾーン」を設置し,消費者が両社の技術を試せる場所を提供する。消費者は,リビング・ルームのセットで,パソコンをベースにした有料映画クリップや音楽の視聴,テレビ番組の録画,停止,巻き戻しといった操作を体験することができる。

 さらに両社は,共同のWebサイトを開設し,デジタル写真を共有する方法や,お気に入りのテレビやラジオ番組を見逃さないためのコツといったデジタル技術活用について情報を掲載する。

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[発表資料(Intel社のプレス・リリース)]
[発表資料(Microsoft社のプレス・リリース)]