米Pobox.comの共同設立者兼CTOのMeng Wong氏は,スパム対策用メール認証技術「Sender Policy Framework(SPF)」の新版候補を,ジョージア州アトランタで開催されるメッセージ関連カンファレンスINBOX Email Eventの11月16日のセッションで公開する。同カンファレンスを運営する米Golden Groupが米国時間11月4日に明らかにしたもの。
SPFは,Wong氏が作成したメール認証仕様。メッセージ送信元のドメイン名を確認し,スパムなどで使われるスプーフィングと呼ばれる“なりすまし”を防ぐ。こうすることで,スパム・メールのフィルタリングの効果を高めるという。
同氏は,米EarthLink,オープンソース・プロジェクトのThe GOSSIP Project,米Habeas,カナダMailChannels,米Port25 Solutions,米Strongmail Systemsとともに,SPFの新版開発を進めてきた。同氏らは,16日のセッションで相互接続性試験とデモンストレーションを行う。さらに,11月17日の8時に開催されるINBOX Press Breakfastセッションで,補足情報の説明と質疑応答を行う。
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