米BellSouthと米Googleは米国時間10月28日に,有料広告サービス「Google AdWords」の販売に関して複数年の提携を結んだことを明らかにした。BellSouth社が米国南東部で展開するイエロー・ページ・サービス事業RealPages.comは,Google社認定イエロー・ページとして,Google AdWordsを地域の中小企業向けに販売する。

 提携のもと,BellSouth社は,中小企業向け検索マーケティング・サービス「RealSearch」にGoogle AdWordsを組み込む。Google社は,BellSouth社との関係により,米国南東部における中小企業市場でのGoogle AdWords販売拡大を図る。

 Google AdWordsは,パフォーマンス・ベースで広告料を徴収するサービスで,ユーザーが入力した検索文字列に関連する広告を検索結果画面に表示する。地域向けのオプションとして,住所ベースの区域情報や,緯度・経度の特定による検索情報に合わせた広告掲載サービスを提供している。

 ちなみに米Kelsey Groupによると,地域向け有料広告市場は2003年の4500万ドル規模から,2008年には25億ドル規模に拡大する見込みだという。

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