ドメイン名やIPアドレスの管理を行っている非営利組織のICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)は,新しいsTLD(sponsored top-level domain)の10候補に関する選出プロセスの途中経過を米国時間10月28日に明らかにした。

 ICANNによれば,現在2つのドメイン「.post」と「.travel」において申請者と技術,経営に関して交渉に入っている。新しく選定されるsTLDの数に関して制限は設けられておらず,残りの8候補,「.asia」,「.cat」,「.jobs」,「.mail」,「.mobi」,「.xxx」,「.tel」(.telは2社から申請が出されている)に関してはペンディング状態となっている。

 「インターネットの管理人として,ICANNにはすべての登録者が安全かつ安定したインターネットのフレームワーク内でドメイン名の選択と競争が行なえるようにすることに責任がある。我々は,この責任を果たすために注意深く作業を行なっていると自身を持って言える。今日,2つのドメイン候補が経営,技術に関する交渉の段階にたどり着いたことを喜ばしく思う」(ICANN会長のPaul Twomey氏)

 ICANNは,同年初旬に評価プロセスを開始していた。先ごろまで,申請されたすべてのドメインは同一の方法で評価が進められていたが,独立した評価者によってその結果がICANNに報告され,現在の交渉に至っている。

◎関連記事
「世界のドメイン登録件数が過去最高の6450万件」,米VeriSign
「ICANNは独禁法違反」とする米VeriSignの主張を裁判所が却下
米VeriSignがICANNを提訴「ドメイン名の取り締まり機関になることを不当に試みた」

発表資料へ