米Googleはデジタル・マッピング会社の米Keyholeを買収したことを,米国時間10月27日に発表した。買収金額などの詳細については明らかにしていない。

 Keyhole社は2001年に設立された。衛星および航空撮影による画像を用い,数T(テラ)バイトの地図情報データベースを保有する。

 インターネットに接続しているパソコンで,関心のある場所の住所などを入力すると,Keyhole社のデータベースにアクセスし,その場所のデジタル画像が表示される。地図画像をズーム,傾斜,回転できるほか,ホテル,公園,ATM,地下鉄などの情報を検索することが可能。一般的なマッピング技術と異なり,地理情報の動的な3D画像を閲覧できる。

 Google社Product Management部門バイス・プレジデントのJonathan Rosenberg氏は,「今回の買収により,『Google』ユーザーは新たな検索ツールを手に入れ,地球上のどの場所でも3D画像を参照し,道路や会社などの目的地の豊富なデータベースを利用できるようになる」と述べた。

 またGoogle社は,「Keyhole 2 LT」ソフトウエアの価格を従来の69ドル95セントから29ドル95セントに引き下げることも発表した。7日間無料のトライアル版はWebサイトから入手できる。

◎関連記事
米Google,デスクトップ検索アプリ「Google Desktop Search」のベータ版を提供開始
「検索エンジンで最も人気が高いのは『Google』,しかし広告効果は低い」,米調査
「米国ユーザーの検索エンジン利用,米Googleが引き続き優勢でリードを広げる」,米調査
「競争が激化する検索市場,米MSと米Yahoo!の攻勢で米Googleの将来にかげり」,米Forresterの調査
「Webサイトの顧客満足度,GoogleやYahoo!が高得点」,米調査
米Yahoo!,パーソナル化した検索サービス「My Yahoo! Search」のベータ版を発表
米Yahoo!,地域情報検索サイト「Yahoo! Local」を正式にスタート
米Amazon.com子会社,新検索サイト「A9.com」を開設,検索履歴などパーソナル化が可能

[発表資料へ]