米Microsoftは,製造業者による製品の市場投入を支援するプログラム「Program for Collaborative Product Development」を米国時間10月25日に発表した。同プログラムは,企業が既存の技術投資を活用することにより,製品開発におけるコラボレーションを成功させることを狙うもの。製造のPLM(製品ライフサイクルマネジメント)における,PDC(製品設計コラボレーション)とPPM(ポートフォリオ・プログラム管理)の2つの重要なエリアに焦点を当てる。

 同プログラムは,同社の顧客とパートナのフィードバックをもとに開発された。製造業者は,既存の技術投資を最大限に利用しながら,製品開発,設計データにおけるコラボレーションを改善できるとともに,情報にシームレスなアクセスが可能なため,より速い意思決定が可能になるという。

 同プログラムは,PDCとPPMに対応するサービスとソリューションを提供し,Microsoft社の「Windows Server 2003」,「BizTalk Server 2004」,「Office SharePoint Portal Server 2003」,「Office Project Server 2003」,「Live Meeting」,「Office 2003」,「Office InfoPath 2003」といった製品を利用する主要PLMソリューション・プロバイダの支援を受ける。Hewlett-Packard(HP)社,Immedient社,Pcubed社,Sopheon社,UGS Corpを始めとする企業が同プログラムにより,製品,サービスの開発,提供を進めている。

 「製造業者は,製品開発を促進するために,協調的な技術の実装を行なう戦略的な価値を理解している。製品設計,コラボレーション,ポートフォリオ,プログラム管理に注力することにより,Microsoftは製造業者に,運営をを改善させるPLMソリューションの完成に向けた近道を提供する」(米AMR ResearchのKevin O'Marah)

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