フィンランドのNokiaが,Java/Symbian OSベースの携帯電話機向けアプリケーション・プラットフォーム「Preminet」を米国時間10月25日に発表した。モバイル・コンテンツやアプリケーションを利用するための総合的なソリューションで,サービス・プロバイダなどは配信,課金などの作業負荷を軽減できるという。Preminet対応アプリケーションとコンテンツは,直ちに利用可能とする。

 Preminetについて,Nokia社は「既存のコンテンツ配信ゲートウエイ,認証システム,課金プラットフォームなどへ容易に組み込める」と説明する。携帯電話の方式にも制限がなく,GSMとCDMA以外のネットワークでも利用できる。

 Nokia社Forum Nokia担当副社長のLee Epting氏は,「通信事業者がアプリケーションをユーザーに提供するには,数多くのJava/Symbian OSの開発者や供給元と個別に連携し,動作試験も行う必要があった」と述べる。「Preminetを導入すると,認定済みの各種コンテンツ,アプリケーション,サービス,プラットフォームを,単一の窓口から入手できる。投資額を抑えつつ,極めて容易に差別化サービスの立ち上げが可能となる」(同氏)

 またNokia社は同日,フィンランドのStarcutと提携し,Preminet対応の各種コンテンツ提供を行うことを明らかにした。これによりStarcut社は,着信音,グラフィックス,ゲーム,ビデオなどのコンテンツを提供していく。さらにStarcut社は,米Universal Studiosと米Warner Music Groupと連携し,音楽や映画関連のコンテンツも手がけていく。

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[発表資料(Preminetについて)]
[発表資料(Starcut社との提携)]