米IBMが,中小企業(SMB)向けのブレード・サーバー用きょう体「IBM eServer BladeCenter Express」を米国時間10月22日に発表した。同きょう体を採用するエントリ・モデルのサーバーは,11月24日より利用可能とする。

 IBM社eServer BladeCenter担当副社長のJeff Benck氏は,「ブレード・サーバーは大企業だけのものという業界の考え方を壊すつもりだ」と述べる。「当社はSMB顧客のなかに強いブレード・サーバー需要があることを目の当たりにしており,BladeCenterがそうした顧客の導入に向けた障害を取り除いてきた。BladeCenter Expressはこの需要に対応するためのモデルで,SMB顧客のITおよび事業の必要性に合致する経済的で実用的な製品である」(同氏)

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,BladeCenter Expressは最大14個のプロセサを搭載可能という。価格は,通常モデルが2800ドル前後なのに対し,1000ドルを切る。

 また同社は同日,各種ソフトウエアを迅速かつ経済的に導入するためのBladeCenter対応ソリューション・パッケージ「Business in a Box with Linux Solutions」「Business in a Box with Microsoft Solutions」も発表した。SMB向けで,ファイル/プリンタ共有,電子メール,Webサーバー,データベース,ストレージ,通信など,基本的なソフトウエアの導入を支援する。

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