米AMDが，デスクトップ・パソコン向け64ビット・プロセサの新版「AMD Athlon 64 FX-55」と「AMD Athlon 64 processor 4000＋」を米国時間10月19日に発表した。Athlon 64 FX-55はゲーム愛好者やパソコン・マニア向けで，Athlon 64 4000＋はメインストリーム・デスクトップ・パソコン向けの製品という。
両プロセサは，x86命令セット・アーキテクチャ（ISA）を64ビットに拡張した「AMD64」と呼ばれるアーキテクチャを採用。32ビット・ソフトウエアを高速実行できると同時に，64ビット・アプリケーションへのスムーズな移行が可能という。米MicrosoftのWindows XP Service Pack 2（SP2）やWindows XP Media Center Edition 2005と組み合わせてウイルスやワームによる攻撃を防ぐ技術「Enhanced Virus Protection（EVP）」にも対応している。
さらに，必要とされる処理能力に応じて自動的に消費電力を調整する「Cool'n'Quiet」技術により，「常時電源を入れたままでも動作音を小さく抑えられる」（AMD社）。
両プロセサとも直ちに利用可能とする。パッケージはすべてProcessor-In-a-Box（PIB）。1000個ロット時の単価は，Athlon 64 FX-55が827ドル，Athlon 64 processor 4000＋が729ドル。日本国内では，Arosystem，ブレス，MCJ，サードウェーブ，シスコム，九十九電機が両プロセサを搭載したシステムを提供する予定。
米メディアの報道（InfoWorld）によると，動作周波数はAthlon 64 FX-55が2.6GHz，Athlon 64 4000＋が2.4GHzという。
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